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乾癬の種類

乾癬の種類

尋常性乾癬 (局面型乾癬)

尋常性とは「普通の」という意味です。乾癬患者さんの約90%がこのタイプです。下の写真のように、ひとつひとつの皮疹が大きくなって互いにくっつくと、局面(プラーク)を形成するので、欧米では「局面型乾癬」と呼ばれています。

関節症性乾癬 (乾癬性関節炎)

皮膚症状に加え、関節に痛みや変形が現れます。少し関節が腫れるだけの人から、手足の指・背骨・腰などの関節が変形し、日常生活に支障が出る人まで個人差があります。 関節症性乾癬は関節リウマチに似ていますが、血液検査でリウマチ反応が出ない場合がほとんどです。 関節症性乾癬は、尋常性乾癬の症状と関節炎をともに治療する必要があります。 内服薬が効果不十分な場合には、生物学的製剤による治療を行います。生物学的製剤は関節リウマチの治療に使われている薬剤で、関節痛に高い効果を発揮することが確認されています。

膿疱性乾癬

カサカサした部分だけでなく、少しジクジクして真っ赤な部分が生じ、その中に膿疱(白または黄色い膿をもつ小さな発疹)ができます。高熱や全身のむくみ、関節痛、倦怠感などがあり、多くの場合入院治療が必要になります。

・ 細菌検査を行い、細菌の感染による膿と区別します。
・ 膿疱性乾癬の発疹は、体の一部にしか現れないケースもあります。全身に症状が出る場合は
「汎発性膿疱性乾癬」と呼ばれ、特定疾患に認定されるので、治療費の補助を受けることができます。
・ 膿疱性乾癬は、乾癬の重症型と考えられており、日本の推定患者数は約1,800人です(平成24年度
「特定疾患医療受給者証」交付件数)。

乾癬性紅皮症

皮膚症状が広がった状態で、全身の90%以上が真っ赤になります。皮膚の働きが損なわれるため、体温調節ができなくなり、発熱や倦怠感が生じます。症状によっては入院が必要な場合もあります。

滴状乾癬

尋常性乾癬の発疹に比べ、小さ目の丘疹が全身にぱらぱらと出現します。水滴が跳ねたように見えることから、この病名がつきました。急性に発症することが多く、扁桃腺炎などが誘因となることがあります。

お問い合わせ TEL 048-662-7555

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