乾癬の治療
乾癬の治療で最も多くの患者さんに行われているのは、外用療法です。
外用療法で効果が不十分な場合は、内服療法や光線療法に切り替えたり、これらの治療を組み合わせて治療します。
また、近年、抗TNFα療法をはじめとする生物学的製剤が登場し、治療が難しいとされる部位の皮膚症状ならびに爪病変の改善に加え、関節炎にともなう関節の変形を防ぐ効果も期待されています。
ステロイド外用薬
乾癬の治療で最も多くの患者さんに使用されています。ステロイドは炎症を抑える働きがあり、短期間で効果が出る反面、長期間使い続けると皮膚が薄くなったり、皮膚の感染症を起こしやすくなることがあります。
活性型ビタミンD3外用薬
ステロイド外用薬と同程度の効果がありますが、ステロイドよりも効果発現が遅く、2~3ヵ月かかります。活性型ビタミンD3外用薬を塗ると、ヒリヒリした刺激を感じることがありますが、長期間使い続けても副作用が増えることはありません。
シクロスポリン
免疫の異常を抑える作用があります。シクロスポリンは高い効果が期待できる反面、血圧の上昇や腎臓の障害など副作用が起こることがあるので、服用中は定期的な検査が必要です。