私の中にあった計算は、
医者といえども人間、一度に何百人(?)の患者を相手にし、無制限と
も言える多くの病気と向き合っている上、この病気は「不治の病」なの
ですから、(ほかにも治すべき患者はいるのですから)
それに引き換え私は「私一人」を相手にし、「ひとつの病気」とだけ向
き合えばいいのです。
医者にできないことだって、できていいはずだ、
と、考えていたように想います。
「治す気のない患者の病気はどんな名医が付いても治らない。
何とかして治そうとする患者は、たとえヤブ医者しかいなくても、何と
かしてその体を治してしまうものだ」
ということが描かれている
秋田書店刊、少年チャンピオンコミックス「ブラックジャック」第22
巻(最初の話)「されどいつわりの日々」(医学博士:手塚治虫著)
が、私のよりどころでもありました。
(多分まんが喫茶をまわればあると思いますし、絶版にはなっていない
そうです。)
医者でも無くあなたの症状もよく知らずに(さらに別の病気で)かな
り乱暴な話ですが、
私にとっては本当にこれしか信じるものはありませんでした。
先生は決してうそは書かないと信じていましたし、実際に第20巻(こ
れも最初の話)「虚像」が、
私を救ってくれた(HPに最初に書いてある)「5投2休」のヒントを与
えてくれた話です。
徳州会病院の先生で、ご存知かは知りませんが、この病院を設立した「
徳田 虎雄」という理事長の書かれた本「命だけは平等だ」を読めば、か
なり「そのスジ」(?)の人だということがわかると思います。
私が闘病中に、四国の徳州会病院で「万波」先生という外科医の先生
が、
法律で許されていない「病気肝移植」という手術をして何人もの患者の
命を救ってしまい、
日本で医師免許を剥奪されて、アメリカで表彰された、というニュース
をやっていました。
「さもありなん」と言わざるを得ません。
なぜ「ブラックジャック」が無免許医なのか、
はっきりとわかりました。
医者だって人間です。
一方的な信頼関係の要求は、こくなのでしょう。
HPには書いていないかもしれませんが、私は発病から現在まで、主治医
を変えていません。それゆえ私のカルテは一貫しています。「成功例」
としての信頼性のためにも、望むべき条件だと考えていました。
すみません、今日はこれくらいにしておきます。
イチローだって3割バッターなのだから、少しづつでも前に進むことが
正解だと、思っています。
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